








【アルムナイの意味】
卒業生、同窓生、校友が語源です。(英語でalumniと表記する、alumnusの複数形です。)
人事領域では企業を離職・退職した人のことを示します。
【アルムナイ・ネットワークの導入背景】
近年、日本でも雇用の流動化に伴い、転職がキャリアの一つの選択肢として見なされるようになってきたことで、多くの企業がキャリアと知見があり、かつ自社のことを熟知しているアルムナイに注目するようになってきています。
当社もこれまでアルムナイの再入社やビジネスでの関わりなど、退職後の関係を個別に築いてきましたが、今後これを強化するために、アルムナイ・ネットワークとして構築・導入に至りました。
【アルムナイ・ネットワーク】
ネットワーク立上げにあたってのインタビューはこちら
再入社者インタビュー①
安全性研究所 研究職 H.K.さん
再入社と新たなモチベーション ~旅立っても繋がり続けていた~

当社の安全性研究所で研究職として活躍するKさんは、新卒で入社後、20年ほど他社での勤務を経て、再入社されました。今回はそんなKさんに、再入社に至った経緯や会社に対する想いを伺いました。
(本インタビュー記事は、アルムナイネットワーク運営会社がご本人に取材した記事を、運営会社の了承の元、転用・掲載しています。)
・これまでの経歴を教えてください。
大学では病理研究室に所属していましたが、関わりの深かった解剖研究室の教授が「病理をしたいのであれば」と紹介して下さったのが新日本科学でした。大学で学んだ知識が活かせること、興味のある病理分野の仕事ができることが決め手となり、新卒で入社しました。当社では約1年勤務した後に退職し、その後2社で同じく研究職として計25年程勤めた後、昨年(2022年)新日本科学へ再入社しました。
・なぜ新日本科学からの退職を決意されたのでしょうか。
もともと興味があった分野ということもあり、業務に加えて研究や学会・勉強会への参加など、やりがいを持って仕事をしていました。そんな中、当時の会社の方針もあり、少しずつ学会や勉強会への参加が難しくなってしまいました。私としては、業務と研究を両立していきたい、という強い想いがあり、それを実現するために退職を決めました。
退職後は、動物病院のインターンを行っていましたが、病理への思いが捨てがたく、病理関係の学会や勉強会に参加し続けていたところ、学会などで顔を合わせていた新日本科学時代の上司から、病理のできる転職先を紹介いただき、そこで2年程働きました。その後、また別のご縁で一度転職をしましたが、あのとき上司から紹介してもらえたことで、また病理研究に戻れたので、本当に有難かったです。
・退職後も新日本科学との繋がりがあり、紹介もあったのですね。その後、どのようなきっかけで新日本科学に再入社されたのでしょうか。
前職では20年程勤めていたのですが、ある事情で転職を考えるようになりました。しかし長く勤めた会社ということもあり、なかなか決断できずに悩んでいました。そんな時、新日本科学の役員の方から「最近どうしてる?」と電話をいただいたというのがきっかけです。
その方は私が入社した頃は試験責任者(プロジェクトリーダー)をされていて身近な存在でした。退職後もたまに学会で顔を合わせたりお話したりする機会もあったのですが、ちょうどキャリアについて悩んでいるタイミングで連絡いただいたことは驚きました。その連絡をきっかけに仕事のことや働き方のことなどを色々と話し、(選考を経て)最終的に新日本科学に戻ることを決めました。
電話の意図が「新日本科学でまた一緒に働かないか?」という気持ちだったのか、心配してくれていただけなのかはわかりませんが、それが転機でした。今となると、その役員の方の思うツボだったのかもしれません(笑)。

・そんなご縁があったのですね。再入社に対して不安はありませんでしたか。
当時の退職理由である研究業務や学会参加についても入社前に合意できていましたし、会社としてもより研究ができる環境になっていたので、仕事面での不安はありませんでした。
ただ、入社後の周囲とのコミュニケーションは少し意識をしました。自分と同世代の上司にあたる人は以前一緒に働いていた方々なので今もその人たちとはフランクな言葉で話していますが、年下の社員であっても、社歴の長い方には丁寧な言葉で話すようにしています。周りから見ると少し不思議な光景かもしれません(笑)。
でもそんな中、わざわざ顔を見せに来てくださった方も多くいて、「おかえり」という雰囲気を感じました。すごくうれしかったです。今振り返ると、そんな仲間とまた一緒に働けることも、再入社の決め手の一つだったのだと思います。
・他社を経験した今、改めて感じる新日本科学の良さを教えてください。
会社として、組織や働く社員のことをとても大切にしてくれると感じています。社長の想いも感じますし、25年前に一緒に働いていた方が役員になっていらっしゃって、そのように現場のことを理解してくれている方が経営に入っていることも、その背景にあるのではないかと思います。
また研究職という観点では、試験種や試験数の多さも魅力です。当社でしか実施できない試験、携われない試験や医薬品もあります。研究職としてはとてもありがたい環境だと思っています。
・今後、新日本科学で実現したいことを教えてください。
研究者としては、私が専門としている分野において「この分野と言えばKさん」と名前を挙げてもらえるぐらいの地位を確立したいと思っています。
また、最近ありがたいことに学会の運営や講師を依頼いただく機会も増えてきたので、当社の若手社員と学会をつなぐことで若手の育成にも貢献できればと思っています。
あとは25年前と今の新日本科学、加えて他社を知っている私だからこそ持てる視点もあると思うので、それも組織へ何かしらの形で還元していきたいです。

・最後にアルムナイの皆さんへメッセージをお願いします
以前の私のように再入社に対して多少の不安をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、個人的には、新日本科学は再入社を歓迎してくれる会社だと感じましたので、そこはぜひ安心してもらえればと思います。また研究職として他社も経験しましたが、その上で改めて新日本科学は学びや研究対象に溢れた面白い職場であると感じています。
もし再入社を少しでも考えていらっしゃる方がいれば、気軽に学会や勉強会などで、新日本科学の社員(私でも構いませんので)へ、声をかけてみてください。