企業紹介movie
医薬品の研究開発を製薬企業から受託する事業を中心としたライフサイエンス分野に軸足を置き、主に以下の3つの事業を展開しています。
1. 医薬品開発のすべての過程を受託するCRO事業
2. 独自に開発した経鼻製剤の投与基盤技術を用いた新薬の研究開発、ならびに国内外の大学・研究機関などの有望なシーズや画期的技術を発掘し、研究開発をサポートするTR事業
3. 鹿児島県の自然資本を生かした環境に配慮したメディポリス事業(社会的利益創出事業)
医薬品開発における一般的な流れ(過程)は以下のとおりです。
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基礎研究・創薬
将来くすりとなる可能性のある新しい物質(成分)を発見したり、化学的に創りだすための研究を行い、候補物質のスクリーニング(選別)を行います。
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前臨床試験
薬物が病気に効くかどうか、また人に投与しても安全かどうか、体内でどのような動きをするかどうか、生物学的試験研究を行います。
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臨床試験
前臨床試験を通過したくすりの候補が、実際に人に効果があるかどうか、安全かどうかを調べます。
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<新薬発売> =承認申請→製造販売
医薬品医療総合機構にて、承認申請が実施され、新薬の有効性や安全性が確認されると、製造・販売が許可されます。
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製造販売後調査
臨床試験では得ることのできない日常診療下での医薬品の有効性や安全性を確認するため、適正仕様についての調査や試験が行われます。
2024年3月期は連結ベースで売上高264億円、営業利益41億円、経常利益70億円、親会社株主に帰属する当期純利益55億円を計上しました。主力のCRO事業がけん引し、売上高は2期連続で過去最高を更新しています。一方、利益は前年度比で減益となりましたが、これは2023年6月に買収したSatsuma社の半期分の経費約13億円が計上されたことが主因です。2024年3月期の年間配当は引き続き過去最高の1株当たり50円を実施しました。
新日本科学は1957年に鹿児島市で創業しました。日本初のCROとして事業を展開し、2004年に東京証券取引所に上場、2022年から東証プライム市場上場企業となっています。従業員数は関連企業を含めたグループ全体で2,000名を超えています。
平川動物公園の人気者・ホワイトタイガー。実は新日本科学が寄贈したものです。当社はJ2で活躍する地元のサッカークラブチーム「鹿児島ユナイテッドFC」のオフィシャルトップパートナーとして、サッカーを通じた地域活性化、国際親善にも貢献しています。メディポリス国際陽子線治療センターは、当社が設立を支援し、運営をサポートしております。ここでは、5300人以上のがん患者さんの治療を行い、QOL(生活の質)向上に寄与しています。インターナショナルスクールのヴェリタス学園は、当社が運営支援を行っており、150人ほどの子供たち(0歳~6歳)のバイカルチャー教育を支援しています。海外では、カンボジアにフリースクールを開設し、200名ほどの子供たちが学んでいます。ブータン王国には乳幼児の死亡率を改善するためにヨーグルト・チーズ工場を建設しました。
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環境への取り組み
- 地熱発電事業
- 省エネルギーの取り組み
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社会への取り組み
- 女性活躍推進の実践
- ダイバーシティへの取り組み
- ジェンダーへの取り組み
- 女性活躍を支援する健康管理の取り組み
- 仕事と育児・介護の両立支援
- 働き方改革
- 障がい者雇用、活躍促進
- 高齢者雇用
- 多国籍人材の雇用
- 鹿児島市平川動物公園支援
- ブータン王国支援
- カンボジア王国支援
- 次世代の担い手への教育支援
- 陽子線治療の推進
- 地域清掃活動
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企業統治
- 経営理念の浸透
- SNBLアカデミーの設置
- 中立的な企業統治
TR(トランスレーショナル・リサーチ)とは、基礎研究から臨床現場への「橋渡し研究」を意味します。新日本科学では、国内外の大学、バイオベンチャーなどにおける基礎研究から生まれる有望なシーズや画期的な新技術を発掘し、付加価値を高めて事業化へ繋げる事業を展開しています。加えて、独自に開発した経鼻投与基盤技術を応用した新薬開発を行っています。