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Bウイルスに関するお知らせ

Bウイルス感染防止対策状況について
(更新日時 2019年12月24日15:15)


 弊社サル実験施設は、国際レベルでの厳重な感染予防対策を講じており、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のGLP調査、農林水産省の霊長類検疫調査、国際認証機関(AAALAC International)による認定を定期的に受けています。また、動物の取扱いに関しても厳格な手順を定めて、これに従っており、今後も厳重な管理体制を継続して参ります。

 併せて、社員からの相談体制を整備しました。社員が一般的な相談を気軽にできるウェブサイトを構築し、社内(総務人事)と社外(産業医)に直接相談できる窓口も周知しました。社員からの相談に対して丁寧に対応する方針を明示し、社員から意見を吸上げやすい体制を構築しました。

 加えて、厚生労働省健康局結核感染症課、国立感染症研究所及び鹿児島市保健所からの指摘に基づいた個人防護具の改善、実験区域での操作手順の明確化、サルの管理体制の整備を行っており、今後も必要な改善を重ねていきます。一方、ウイルス学の専門家(大学教授)5名による外部検討会(Bウイルス病対策外部有識者専門会議、座長:馬場昌範[鹿児島大学理事・副学長兼ヒトレトロウイルス学共同研究センター教授])を設置して、感染状況や感染防止対策整備状況を協議いただきました。今後も継続して、安全対策に関わる提言等を受けるとともに、行政機関とも連携をとりながら再発防止に全力を尽くして参ります。


過去にBウイルス感染した元社員について
(更新日時 2019年12月24日15:00)

 鹿児島市内医療機関から鹿児島市保健所にBウイルス(以下、BV)病発生の届出がありましたが、当該患者は弊社元社員であることが判明しております。先月28日発表のBV感染届出を受け、平成26年に採取して保存していたサンプルを検査したところ、今回、BVが検出されたもので、現時点で新たな感染が発生したものではありません。


12月6日付け南日本新聞及びKTS鹿児島放送で報道された件について
(更新日時 2019年12月6日18:50)

 12月6日、南日本新聞朝刊社会面に「新日本科学本店を調査」との記事が掲載され、KTS鹿児島放送の昼の番組では「新日本科学を労基署が調査」という内容のニュースが放送されましたので、この件に関するこれまでの経緯を補足してご説明いたします。

 弊社 安全性研究所(鹿児島)において、動物実験に従事する技術員がBウイルス(以下、BV)に感染した件につきましては、既に、11月21日、22日に厚生労働省健康局結核感染症課、国立感染症研究所及び鹿児島市保健所の立入り調査を受けており、その際、弊社のサル実験施設では厳重な感染予防対策が講じられていること、また、12月5日には鹿児島労働基準監督署の調査を受け、労働衛生管理や労務管理などに問題はなかったことをそれぞれご説明し、ご理解頂きました。今後も、弊社としては、本件を踏まえて、サルの実験施設について更に厳重な管理体制を敷き、行政機関と連携をとりながら再発防止に全力を尽くして参りますので、何卒、ご理解頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。


Bウイルスに関するお知らせ
(更新日時 2019年11月28日15:36)

 弊社 安全性研究所(鹿児島)において、動物実験に従事する技術員がBウイルス(以下、BV)に感染したことが判明し、現在、加療中であります。詳細は、個人情報に関わるため控えさせて頂きます。BV感染場所はサル実験施設内と推定されます。

 自然界にいるマカク属サルは、かなり高い比率でBVを保有しており、不顕性感染(感染はしているが、症状は出ない状態)がほとんどです。ヒトは、サルに咬まれるか、引っかかれるか、またはサルの生体試料などに直接触れない限り感染しません。今回のケースでも何らかの形でサル又はサルの生体材料との直接接触があったことが原因と考えられます。一方、通常、ヒトからヒトへは感染しないと言われており、一般の方々がBV感染をご心配する必要はありません。これまでに、ヒトへのBV感染の報告は、アメリカのサル実験施設において、過去に約50例が報告されております。近年、弊社ではカンボジアと中国において、BV陰性のサル繁殖に成功しており、現在、弊社が国内で飼育する殆どのサルがBV陰性です。BVが完全にウイルスフリーとなるまで、もう少しという段階にまで至っております。また、弊社のサル実験施設では、厳重な感染予防対策を講じており、PMDAのGLP調査、農林水産省の霊長類検疫調査、国際認証機関(AAALAC International)による認定を定期的に受けている他、動物の取扱に関しては、厳格な手順を定めて、これに従って実施しており、社員教育としても徹底した研修を継続的に行っております。今後、本件を踏まえて、手順を見直し、更なる厳重な管理体制を敷き、行政機関と連携をとり再発防止に全力を尽くして参ります。

 弊社は、「創薬と医療技術の向上を支援し、人類を苦痛から解放すること」を使命として、企業理念の中核に掲げており、今後もこの使命を達成するために精進して行きたいと存じます。
なお、本件は業績に直接影響はしませんが、影響があった場合には速やかに開示します。


備考)
PMDAのGLP調査:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(Pharmaceuticals and Medical Devices Agency)は、GLP省令に基づいて、医薬品などの安全性に関する非臨床試験を実施する試験施設に対してGLP適合状況について当該施設を訪問して調査し、その施設の評価を行うとともに、必要に応じ試験施設に対して指導及び助言を行います。

農林水産省の霊長類検疫調査:海外から輸入されるサルは、法令に従い、定められた係留施設で検疫を実施します。サルが輸入されるごとに農林水産省の検疫官が施設に訪問して、動物の異常の有無、動物検疫所からの指示事項や手順書の遵守状況、検査結果などを確認し、検疫が適正に実施されているかを調査します。

国際認証機関(AAALAC International)の認定:国際実験動物ケア評価認証協会(The Association for Assessment and Accreditation of Laboratory Animal Care International) は、任意の評価認証プログラムを通じて、科学における動物の人道的取扱いを推進している民間の非政府系団体で、施設の整備状況、動物の取扱い手順などを調査して施設に認証を出します。


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