薬効薬理試験


こちらにご紹介したモデル以外についても、お客様のニーズに合わせて検討可能です。

 

下記までお気軽にお問い合わせ下さい。 

問い合わせ先:pharmacology-c@snbl.co.jp

卵巣摘出による骨粗鬆症モデル

カニクイザルではX線検査によって骨端の閉鎖を確認した高齢の雌性動物を、ラットでは骨格が成熟した高い週齢の雌性動物を使用します。

卵巣摘出後、骨形成及び骨吸収を反映する骨代謝マーカーはいずれも増加し、骨密度は経時的に減少し、骨強度を反映する構造パラメータも減少します。骨代謝マーカー及び骨強度の構造パラメータを主要項目として、被験物質の治療効果あるいは予防効果を評価致します。

骨代謝マーカーの測定

各動物種(主にラット及びサル)に被験物質を単回または反復投与することにより、尿中及び血中骨形成マーカー、骨吸収マーカー、骨質マーカーに及ぼす影響を経時的に評価します。

 

・尿中:ピリジノリン、デオキシピリジノリン、NTX、CTX、ペントシジンなど

・血清中:PINP、TRAP、NTX、CTX、オステオカルシン、骨型ALP、ホモシステイン、ペントシジン、スクレロスチンなど

関節炎モデル

コラーゲン関節炎は病像及び免疫学的観点からリウマチに類似した病態モデルであることが知られております。

関節炎の惹起物質、ウシⅡ型コラーゲンを雌性カニクイザルに感作し、関節炎(指骨関節の腫脹)を発症させ、被験物質の治療効果あるいは予防効果を評価致します。 評価は主要な評価項目である指骨関節を中心とした腫脹スコア及びX線スコアの経時的な測定と被験物質の作用機序を考慮したうえで、炎症マーカーであるC反応性タンパク(CRP)、赤血球沈降速度(ESR)などを測定し、必要に応じて抗体価測定(IgM、IgG)、血液生化学的検査、血液学的検査及び病理組織学的検査などを実施します。

パーキンソン病モデル

雄性カニクイザルにMPTP・HClを静脈内投与することによりパーキンソン病と類似の中枢神経症状の発現を誘導します。明らかな症状が発現した時点でMPTP投与を中止し、その後、約2ヶ月程度、スコアリングによる中枢神経症状の安定的な継続とL-DOPAに対する反応性を確認し、動物を選抜致します。被験物質の有効性はparkinsonismのスコアリング(意識、運動性、協調性、体位、振戦など)で評価します。

ステロイド誘発骨量減少モデル

ステロイドをラットに反復投与することにより骨量減少を誘導します。被験物質の有効性は骨密度及び骨代謝マーカーに及ぼす影響で評価します。

急性呼吸窮迫症候群(ARDS)モデル

イヌまたはカニクイザルにオレイン酸を単回静脈内投与することにより、肺水腫モデルを作製します。被験物質の有効性は肺機能、血清中及び気管支肺胞洗浄液中における炎症マーカー、肺の器質的変化(病理組織学的検査及びCT)に及ぼす影響で評価します。

緑内障モデル

カニクイザルの眼球線維柱帯にレーザー照射することにより高眼圧を呈する緑内障モデルを作製します。緑内障モデルでは、被験物質の眼圧降下作用を評価します。眼圧測定操作に馴化させており、覚醒下での安定した眼圧測定が可能です。眼圧下降作用のみではなく、光干渉断層計(OCT)やMRIを用いた被験物質の神経保護作用の評価について現在検討を進めております。

脈絡膜血管新生(CNV)モデル

加齢黄斑変性症の動物モデルでカニクイザルの眼球黄斑周囲にレーザー照射することにより脈絡膜血管新生を誘導します。蛍光眼底造影検査で被験物質の脈絡膜血管新生の抑制作用を評価します。特殊染色や免疫染色などの多様な染色方法で組織標本を作製し、各種組織標本における画像解析ソフトを用いた病変部位の形態計測による定量的評価も可能です。

また、光干渉断層計(OCT)画像や蛍光眼底画像において、画像解析による定量的かつ経時的な評価も実施しております。

カニクイザルCNVモデルにおける蛍光眼底造影画像


脳梗塞モデル

カニクイザルの左内頚動脈内に外科的留置したカテーテルから自家血血餅を注入することで中大脳動脈閉塞を起こします。閉塞直後より意識混濁及び対側の感覚運動麻痺などの神経脱落症状が観察されます。評価は神経脱落症状及びTTC染色による脳梗塞巣にて実施します。

高尿酸血症モデル

フサオマキザルは他の霊長類と比較して高尿酸を示します。尿酸、キサンチン、ヒポキサンチンの測定により被験物質の尿酸低下作用を評価します。

学習記憶能の評価

霊長類用タッチスクリーン認識学習装置(Monkey CANTAB)を用いた遅延見本合わせ課題(Delayed Matching to Sample task)をあらかじめトレーニングして、高い正答率を維持する動物(主にアカゲザル)を使用します。スコポラミンなどの薬剤を用いて一過性の記憶障害を惹起し、被験物質投与によって学習記憶障害が改善するか評価します。

温湯刺激誘発疼痛モデル

アカゲザルの尾を温浴に浸し、尾を温浴から引き上げるまでの時間(Tail Withdrawal Latency TWL、尾退避反応潜時)を指標として、被験物質の侵害性疼痛に対する鎮痛作用を評価します。

カプサイシン誘発異痛症モデル

アカゲザルの尾部にカプサイシンパッチを貼付することにより、異痛症を誘発します。尾退避反応潜時を指標として、被験物質の鎮痛作用を評価します。

サルにおける筋肉量測定

筋肉断面積(MRI)及び除脂肪重量(DXA)を測定することで、被験物質の影響を生体で非侵襲的かつ経時的に評価します。筋肉断面積は上腕部、腰部及び大腿部の3部位(3slices/部位)を測定し、除脂肪重量では全身及び四肢に分けて測定することが可能です。

また、筋肉断面積だけでなく筋肉体積の評価法についても現在検討を進めております。


イメージングモダリティー

3T MRI

3T MRI(Allegra、シーメンス)


機能

・各種強調条件(T1、T2、PD、T2*など)による、脳、肝臓、関節などの各種臓器の一般的MRI画像撮影

・臓器、腫瘍の容積測定

・脳血流量、pH等の測定

・fMRIによる神経機能の測定

・脳異常部位(梗塞巣や腫瘍)の評価

・造影法(遅延造影)による腫瘍の評価

・MR Angiography(非造影法MRIあるいは造影MRIによる血管描出)

・T2 mapを用いた関節軟骨の定量的及び経時的評価(検討中)

・心臓撮影及び心機能の評価(検討中)


4列ヘリカルCT

4列ヘリカルCT(Asteion/S4、 東芝メディカルシステムズ)


機能

・各種臓器の一般的なCT画像撮影

・体脂肪、内臓脂肪等の測定

・肺傷害の経時的評価

・骨格形態の経時的評価(3D画像の作成も可能)

・関節軟骨の定量的評価(検討中)


デジタル式循環器用X線透視診断装置

デジタル式循環器用X線透視診断装置

(Infinix Celeve-i INFX-8000C、東芝メディカルシステムズ)


機能

・各種ステント留置確認

・脳梗塞、心筋梗塞等の手術支援

・各種血管径測定(血管造影)


二重エネルギーX線吸収測定装置

二重エネルギーX線吸収測定装置(Discovery-A、HOLOGIC Inc.)


機能

・サル骨粗鬆症モデル動物及びラット摘出骨における骨密度測定

・体脂肪、内臓脂肪、筋肉量等の測定


pQCT装置

pQCT装置(XCT-3000、STRATEC MEDIZINTECHNIK)


機能

・サル骨粗鬆症動物における骨密度(海綿骨&皮質骨の分離)及び構造パラメータ測定


据置型デジタル式汎用X線透視診断装置

据置型デジタル式汎用X線透視診断装置

(DREX-WIN64、東芝メディカルシステムズ)


機能

・一般的なX線画像撮影

・骨長計測

・胃腸管運動測定(胃排泄能、腸管輸送能等の測定)


光干渉断層計

光干渉断層計(スペクトラリスOCT、Heidelberg Engineering)


機能

・一般毒性試験における後眼部組織断層像の経時的観察

・緑内障モデル(網膜神経線維層の計測)、加齢黄斑変性モデル(レーザー照射スポットの傷害部位計測)など眼科関連疾患における後眼部組織断層像の経時的観察

カニクイザル網膜断層像


実験動物用X線CT装置

実験動物用X線CT装置(LCT-100、 Hitachi-Alloca Medical)


機能

・ラット及びマウス骨粗鬆症モデル動物における骨密度の経時的測定

・ラット及びマウスにおける体脂肪、内臓脂肪等の測定


In vivo imaging system

In vivo imaging system (IVIS Lumina Series III 、Perkin-Elmer Inc.)


機能

・担癌モデルにおける腫瘍の増殖、転移及び消退の経時的観察

・細胞及び蛋白質(抗体など)の生体内分布の経時的観察

・マウス、ラットは全身、サルは頭部及び末梢のin vivo撮影が可能



近年の動物福祉に対する社会的関心の高まりを受けて、非侵襲的かつ経時的に生体を観察可能にするイメージング装置のニーズは高まっております。また、当社が導入しているイメージング機器の多くは臨床でも使用されている機器であり、これら機器を用いた非臨床試験のデータは、臨床試験における新規バイオマーカーとしての役割が期待され、創薬において安全性及び有効性両面から本技術を応用する試みが既に始まっております。

以上、お示ししたモデル動物以外にも新規の疾患モデルの作成から薬効評価まで、柔軟に対応することが可能です。どうぞお気軽にお問合せください(問い合わせ先:pharmacology-c@snbl.co.jp)。