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地熱発電を活用した水素事業会社Green Hydrogen株式会社の設立について

この度、弊社では、再生可能エネルギー※1である地熱由来電力を活用した水素事業を行う目的でGreen Hydrogen株式会社(以下、GH、弊社100%出資の子会社)を設立いたしましたのでお知らせいたします。

 

近年、世界的に「脱炭素化」の流れが加速しており、我が国においても「2050年カーボンニュートラル」の目標が掲げられました。炭素の排出を抑制するという点において、水素はクリーンエネルギーとして化石燃料の代替やエネルギー貯蔵等の面で大きく期待されております。その中でも、利用段階のみならず製造段階においてもCO2を排出しない「グリーン水素」※2の普及がカーボンニュートラル達成に必要不可欠なものと捉えられております。

 

かかる中、弊社は、2015年より民間地熱発電事業※3を子会社(株式会社メディポリスエナジー)を通じて運営しており、以来、貴重なベースロード電源として年間約1,000万kWhの電力量を安定供給しており、弊社グループとしてグリーン水素の製造事業に参入することは重要な使命と考えております。

 

今後、2025年の事業開始を目標に、地熱由来の電力(地熱発電、温泉発電)を使用したグリーン水素製造を検討することで、水素社会の実現およびカーボンニュートラルの達成に貢献して参ります。併せて、本事業は他企業や研究機関などをパートナーとしたコラボレーションも視野に柔軟に検討して参ります。※4

 

なお、本事業が今期業績に影響を及ぼすことはありません。

 

■株式会社新日本科学について

弊社は、創業以来、「環境、生命、人材を大切にする会社であり続ける」という企業理念のもと、持続可能な社会の実現に努めて参りました。近年では「持続可能な2030年までの開発目標(以下、SDGs)」の達成に向けて、健康経営および女性活躍推進、シラスウナギの完全養殖、地熱発電事業など、様々な施策や事業に積極的に挑戦しております。この度の新会社GHの設立は、弊社におけるSDGsに対する取組みの一つとなります。

参照:https://www.snbl.co.jp/about/sdgs/

※1 再生可能エネルギーとは、地熱・太陽光・風力・水力・バイオマスといった自然界に存在する枯渇することの無いエネルギーです。温室効果ガスの排出が無いため、環境に優しいクリーンなエネルギーとして期待されております。

 

※2 一般的に水素には大きく3つの分類があります。

「グレー水素」 :化石燃料を燃焼することで生産されます。(CO2が発生します)

「ブルー水素」 :化石燃料を燃焼することで生産されますが、発生するCO2を地中に

埋め戻すことで、CO2の排出を抑制します。

「グリーン水素」:再生可能エネルギーから水の電気分解等により生産されます。

 

※3 地熱発電は、地中のマグマ熱エネルギーを利用した発電方法です。太陽光や風力と比べ、エネルギー量が昼夜、天候等に左右されないため、安定したベースロード電源として注目されております。環太平洋火山帯に位置する日本は、世界でも有数の地熱ポテンシャルを持っていますが、掘削にコストや時間を要し、成功リスク(不確実性)も高いため導入が遅れております。

 

※4 現時点では、提携先を広く募集している段階であり、具体的な事業パートナーは決まっておりません。また、本事業への投資額は未定です。

                                          以上


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